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- 目安は7〜8割。すき間があると出し入れでき、把握もできる
- 詰め込みすぎるとあることを忘れて、同じものを買うことになる
- 順番は減らしてから、容れ物を買う。逆にすると物が増える
- 全部やらなくていい。1か所ずつで構わないとされる
扉を閉めれば見えないので、収納はつい後回しになります。ただ、開けるたびに気が重くなる場所が家にあるのは、それだけで消耗するものです。
この記事では、収納を7〜8割にとどめるとされる理由と、押し入れ・クローゼット・シンク下・ベッド下といった場所別の整え方をまとめました。捨てられないときの進め方も書いています。
1. なぜ7〜8割とされるのか
風水の話でよく出てくる数字ですが、理由を知ると納得しやすくなります。
すき間がないと空気が動かない
風水では流れが止まった状態を避けるとされます。ぎっしり詰まった収納は空気が動かず、湿気もこもります。実際、押し入れの奥がかび臭くなるのはこれが原因です。
把握できる量に収まる
7〜8割だと何がどこにあるか分かる状態が保てます。10割に近づくほど奥のものが見えなくなり、あることを忘れます。
忘れると、同じものを買う
これがいちばん実害のあるところです。持っているのに気づかず買い足す——物が増える原因は、たいてい把握できていないことにあります。
出し入れが楽だと、戻せる
詰まっていると取り出すのも戻すのも億劫になり、出しっぱなしが増えます。すき間は「戻すための余白」でもあります。
2. 詰め込みすぎると起きること
| 起きること | なぜそうなるか | 目安 |
|---|---|---|
| あることを忘れる | 奥が見えず、把握から外れる | 奥のものを思い出せない |
| 同じものを買う | 忘れているので買い足す | 同じ日用品が3つ以上ある |
| 湿気とにおいがこもる | 空気が動かない | 開けたときに独特のにおい |
| 戻すのが面倒になる | 出し入れに手間がかかる | 床や机に物が出たまま |
| 掃除できない | 動かせないので手が入らない | ほこりが溜まっている |
「開けたときの気分」で判断できる
割合を測らなくても分かる目安があります。扉を開けたときに気が重くなるかどうかです。重くなるなら詰まりすぎ、とされます。
見えない場所ほど溜まる
扉を閉めれば隠れるので、収納は放置されがちです。だからこそ年に一度は開けて見直すとよいとされます。年末の大掃除はその機会になります。整え方は大掃除の風水でまとめています。
3. 場所別の整え方
押し入れ
いちばん湿気がこもりやすい場所です。すのこを敷いて床から浮かせる、定期的に扉を開けて風を通す。この2つで大きく変わるとされます。上段に軽いもの、下段に重いものが基本です。
クローゼット
服は量が増えやすく、しかも着る服は限られているのが普通です。ハンガーの数を決めて、それ以上は増やさないという方法があります。くわしくはクローゼットの風水でまとめています。
シンク下・洗面台の下
水まわりなので湿気がこもりやすく、においも出やすい場所です。使いかけの洗剤が溜まりがちなので、まずそこから見直します。床に直接置かず、少し浮かせると掃除しやすくなります。
ベッドの下
入れるなら軽いものと、使うものにとどめるとされます。風が通らないと気が滞るという考え方があり、ほこりも溜まりやすい場所です。季節外の寝具などたまに出し入れするものなら問題ないとされます。ベッドまわりはベッドの配置でも触れています。
玄関の靴箱
玄関は気の入り口とされるため、ここが詰まっているのは避けたいとされます。履いていない靴が半分以上なら見直しどきです。靴の風水でまとめています。
キッチンの吊り戸棚
高い場所は使わないものの置き場になりがちです。年に一度も使っていない調理器具や、いただきものの食器。ここは思い切って減らせる場所とされます。
4. 収納用品を買う前に
ここで順番を間違える人が多いところです。
買うと、物は減らない
収納用品を先に買うと入る量が増えるので、減らす必要がなくなります。容れ物だけが増えて、中身はそのまま——ということが起きます。
減らしてから、大きさを決める
正しい順番は減らす→量を確認する→それに合う大きさを買うです。先に量が決まっていれば、買いすぎることもありません。
中身が分かる状態にする
透明なケースなら一目で分かります。中が見えないものを使うならラベルを貼る。分からないまま置かれている状態がいちばん避けたいとされます。
| 順番 | やること | 注意 |
|---|---|---|
| 1 | 全部出す | 1か所ずつでよい。一度に全部やらない |
| 2 | 使うものだけ戻す | 迷うものは別にまとめる |
| 3 | 残った量を見る | ここで初めて必要な容れ物が分かる |
| 4 | 必要なら買う | 7〜8割に収まる大きさを選ぶ |
5. 捨てられないときの進め方
ここでつまずくのが普通です。無理に捨てる必要はないとされます。
迷うものは箱にまとめて期限を書く
その場で決められないものはひとまとめにして、日付を書いておく。半年後に開けて、使わなかったものはそのまま手放します。判断を先送りするのではなく、判断の期限を決めるという考え方です。
1か所ずつでいい
家全体を一度にやろうとすると、途中で力尽きます。今日は洗面台の下だけ——それで十分とされます。
壊れたものだけ先に処分する
迷わないものから始めると進みます。欠けた食器、動かない家電、切れた電球。風水では壊れたものを置き続けるのを避けるとされ、判断もしやすい部類です。
量が多すぎるとき
自力ではどうにもならない量になっていることもあります。その場合の選択肢は、自治体の粗大ごみ回収か不用品回収業者のどちらかです。自治体は料金が安いかわりに、品目ごとの申し込みと家の外までの運び出しが自分の作業になります。業者は運び出しまで任せられるぶん高くつきます。
自分で運べる量なら自治体、運び出せない量や日程を急ぐなら業者、という分け方が現実的です。業者に頼むときは、料金の出し方(トラック一台ぶんか、品目ごとか)が会社によって違うので、見積もりを複数取ると相場が見えます。
6. 方角別の考え方
収納は間取りで決まるので、方角に合わせて動かせるものではありません。参考程度とされます。
| 方角 | 向くとされるもの | ひとこと |
|---|---|---|
| 北 | 大切なもの・貯めておくもの | 落ち着いて保管に向くとされる |
| 東 | よく使うもの・仕事の道具 | 出し入れの多いものに |
| 南 | 本や資料 | 直射日光による色あせに注意 |
| 西 | お金まわりのもの | 西日で傷むものは避ける |
| 北東・南西 | — | 鬼門とされる。清潔を保つことが優先 |
鬼門については鬼門と裏鬼門、北の使い方は北に置くと貯金運が上がるものでまとめています。
7. あわせて読みたい記事
収納が足りないときの考え方
| 状況 | よく言われること | できること |
|---|---|---|
| 物が入りきらない | 詰め込むととどこおるとされる | 8割を目安に。入りきらない分は手放すか別の場所へ |
| 収納家具を増やしたい | — | 増やす前に、いま入っているものを見直すほうが早いことがあります |
| 押し入れが湿っぽい | 湿気がたまるとされる | 月1回は扉を開けて風を通す。すのこを敷く |
| 季節物が場所を取る | — | 使う時期でまとめる。一年を通して使わないものは別の場所へ |
| 捨てられない | — | 捨てずに「保留箱」に入れ、1年後に見直す方法があります |
| 家族の物が混ざる | — | 人ごとに場所を決めると管理しやすくなります |
今日できること
- 扉を開けて風を通す:5分で構いません
- 収納の8割を超えていないか見る:詰め込みの目安になります
- 保留箱を1つ用意する:捨てる決断を先送りできます
この記事で紹介したもの
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この記事の根拠と参考文献
どこまでが伝統的な考え方で、どこからが編集部の判断かを分けて示します。
| 記事の内容 | 誰の解釈か | 根拠 |
|---|---|---|
| 方角と五行・色の対応 | 伝統的な考え方 | 『五行大義』巻第三「論配五色」に「東方木爲蒼色」「南方火爲赤色」「中央土黄色」「西方金色白」「北方水色黑」、八卦の色として「乾爲紫、艮爲紅、巽爲綠、坤爲黃」とあります |
| 収納と気の流れの考え方 | 伝統的に語られてきた内容 | 風水で語られてきた内容です。効果を測ったものではありません |
| 条件別にできること | 編集部の提案 | 住まいの制約ごとに編集部が整理したものです |
参考文献
- 蕭吉『五行大義』巻第三 第十四「論雑配」第一「論配五色」(隋・614〜615年ごろ成立) 本文は京都大学人文科学研究所の公開テキストで確認しました(巻第三)
- 中村璋八 訳注『五行大義』(中国古典新書、明徳出版社、1973年)/同『五行大義全釈』(明治書院、1986年)
- 国立天文台 暦計算室「暦Wiki/五行説」(eco.mtk.nao.ac.jp)
風水による開運効果は科学的に証明されたものではありません。この記事は、上記の古典と公的機関の資料で確認できる範囲を土台に、整え方は編集部の提案としてまとめたものです。
8. よくある質問(FAQ)
Q. 収納は何割くらいにとどめるのがいいですか?
A. 7〜8割が目安とされます。すき間があると出し入れしやすく、何がどこにあるか把握できるためです。ぎゅうぎゅうに詰めると奥のものが取り出せなくなり、結局あることを忘れてしまいます。風水では流れが止まった状態を避けるとされ、その考え方とも重なります。
Q. 押し入れやクローゼットに湿気がこもります。どうすればいいですか?
A. 定期的に開けて風を通すのが基本とされます。月に一度でも扉を開けて空気を入れ替えると変わります。すのこを敷いて床から浮かせる、除湿剤を置くといった方法もあります。詰め込みすぎると空気が動かないため、量を減らすこと自体が湿気対策にもなります。
Q. ベッドの下に物を収納してもいいですか?
A. 入れるなら軽いものと使うものにとどめるとされます。風が通らないと気が滞るという考え方があり、実際にもほこりが溜まりやすい場所です。季節外の寝具など、たまに出し入れするものなら問題ないとされます。使わないものを詰め込んだままにするのは避けたいところです。
Q. 収納用品は買ったほうがいいですか?
A. 先に減らすほうが順番としては良いとされます。収納用品を買うと入る量が増えるため、物が減らないまま容れ物だけが増えることがあります。量を決めてから、それに合う大きさのものを選ぶという順番が勧められます。
Q. 捨てられないものはどうすればいいですか?
A. 無理に捨てなくてよいとされます。迷うものだけ箱にまとめて期限を書いておき、その期間に使わなければ手放すという方法があります。一度に全部を判断しようとすると疲れて続かないため、1か所ずつ進めるのが現実的です。
Q. 透明な収納ケースと中が見えないケース、どちらがいいですか?
A. 中身が把握できるかどうかが基準とされます。透明なら一目で分かりますが、生活感が出やすい面もあります。中が見えないものを使うなら、ラベルを貼って何が入っているか分かるようにしておくとよいとされます。分からないまま置かれている状態がいちばん避けたいとされます。
9. まとめ
- 目安は7〜8割。すき間は「戻すための余白」でもある
- 詰め込むと忘れて、同じものを買う——これがいちばんの実害
- 判断の目安は扉を開けたときに気が重くなるか
- 順番は減らす→量を見る→容れ物を買う。逆にすると物が増える
- 捨てられないものは箱にまとめて期限を書く
- 一度に全部やらない。1か所ずつで構わない
