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結論:南か東向き、目線より高く、毎日手を合わせられる場所
神社本庁は、お札の正面が南か東に向くようにし、目線より高いところに祀るのが一般的だと案内しています。場所は、家族が集まる明るく清らかなところです。
- まず決めること:毎日目に入り、手を合わせられる部屋かどうか。
- できないとき:棚がなくても、お札を祀るだけでよいとされています。
神棚は神道のおまつりで、風水の吉方位とは別の考え方です。この記事では「南か東」を風水の話としてではなく、神社本庁の案内として紹介します。

引っ越しや新築のタイミングで、神棚をどうするか迷う人は多いと思います。実家には立派な神棚があったけれど、今のマンションには置けそうな壁がない。
お札はいただいたものの、とりあえず本棚に立てかけたまま。そんな状態の人もいるでしょう。
神棚の決まりごとは、調べるほど細かい話が出てきます。
ただ、神社本庁の案内を読むと、中心にあるのは「失礼のないように、心を込めて祀る」ことです。決まりを全部守れないからといって、あきらめる必要はありません。
置く場所の基本は3つ
| 見るところ | 神社本庁の案内 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 向き | お札の正面が南か東に向くように | 東は日が昇る方角、南は日の光を受ける方角です。家の中で立って、お札の正面から窓の方を見たときの向きで考えます |
| 高さ | 目線より高いところに | 立ったときの目線が目安です。見上げる位置になるので、踏み台を使わずにお供えを替えられるかも確かめておきます |
| 場所 | 家族が集まる、明るく清らかなところ | リビングが選ばれることが多いのはこのためです。毎日目に入る場所のほうが、手を合わせる習慣も続きます |
方角を調べるなら、スマホの方位アプリで十分です。お札の正面に立って、背中側が北か西になっていれば、正面は南か東を向いています。
神社本庁は同じ案内の中で、家族が親しみを込めて毎日おまいりできる場所を第一に考えるのもよいとも書いています。向きと高さがきれいにそろわなくても、場所の条件を満たしていれば大きく外れることはありません。
うちの場合はどうする?ケース別の対処
神棚を置けない理由は、家によってさまざまです。自分の家に近い行から読んでください。
| 今の状況 | 対処のしかた | 確かめること |
|---|---|---|
| マンションで、上の階に部屋がある | 天井に「雲」や「天」と書いた紙を貼る習わしがあります。神社本庁の案内には記載がないので、気になる場合だけ行えば十分です | 貼るなら、神棚の真上の天井に。気になるときは、お札を受けた神社に聞くのが確実です |
| 賃貸で、壁に棚が付けられない | 背の高い家具の上を片づけて、お札を祀る一角にします | 家具の天板が目線より高いか。地震で落ちないよう、お札立てを使うか壁に寄せます |
| 南も東も向けられない | 明るく清潔で、毎日手を合わせられる場所を優先します | 窓のない廊下や物置より、家族が過ごす部屋を選ぶほうが案内の考え方に近くなります |
| 目線より高い場所がない | タンスや本棚の上など、今ある中でいちばん高い位置を使います | 見下ろす位置にならないか。子どもの手が届いて、物を置かれない高さか |
| ワンルームで、寝る場所と同じ部屋 | 寝るときに足が向かない壁を選ぶ人が多いです | ベッドの位置と神棚の位置を一緒に決めると、あとで動かさずに済みます |
| 小さな子やペットがいる | 手や体が届かない高さにし、お供えの水や塩をこぼされない場所にします | お供えの器が落ちても割れにくいか。榊の水替えを忘れない場所か |
「雲」の紙は、上の階を人が歩く家でよく紹介される方法です。ただ、どこまで必要かは地域や家庭の考え方によります。決まりとして必ず貼るもの、とは考えなくて大丈夫です。
避けたほうがいいと言われる場所
| 場所 | 理由 | どこから来た話か |
|---|---|---|
| ドアの真上 | 開け閉めのたびに揺れて、お供えがこぼれやすい。落下の心配もあります | 実際の困りごと |
| トイレや浴室と接する壁 | 清らかな場所を選ぶ、という考え方から避けられることが多い場所です | 慣習 |
| 人がよく通る通路の真上 | 下をくぐる形になるため、落ち着かないと言われます | 慣習 |
| エアコンの吹き出し口の近く | 榊が乾きやすく、ほこりもたまりやすくなります | 実際の困りごと |
| 直射日光が長く当たる窓際 | お札や宮形が日焼けで傷みます | 実際の困りごと |
表の右の列に「慣習」と書いたものは、神社本庁の案内に直接の記載がなく、広く言われている話です。
「実際の困りごと」のほうは、神棚に限らず物を飾るときに気をつけたい点です。どうしても避けられないなら、揺れ止めや日よけで補えば十分です。
お札の並べ方と、新しくする時期
祀るまでの3つの手順
- 01毎日おまいりできる部屋を選ぶ家族が集まる、明るい部屋
- 02向きと高さを確かめる正面が南か東、目線より上
- 03お札を並べ、お供えをする中央に神宮大麻。米・塩・水から
| 神棚の形 | 中心に置くもの | ほかのお札 |
|---|---|---|
| 三社造り(扉が3つ) | 中央に神宮大麻(伊勢神宮のお札) | 向かって右に氏神さま、向かって左に崇敬している神社。そのほかのお札は、左側の後ろに重ねます |
| 一社造り(扉が1つ) | いちばん手前に神宮大麻 | その後ろに氏神さま、さらに後ろに崇敬する神社。参拝で受けたお札はその後ろに重ねます |
| 宮形なし(お札立てなど) | 一社造りと同じ順で重ねる人が多いです | お札が倒れないよう、立てるものを用意すると扱いやすくなります |
「向かって右」は、神棚の正面に立ったときの右です。神棚から見た右ではないので、逆にしないよう注意してください。
お札は年末に新しくする
神社本庁によると、年の暮れには神棚もきれいに掃除をして、新しいお札をお祀りして新年を迎えます。多くの神社では、大晦日から1月15日ごろまでに古いお札のお焚き上げが行われます。
古いお札は、受けた神社の古神札納所へ納めます。遠方で行けない場合は、近くの神社に相談してください。大掃除とあわせて進めるなら、大掃除の風水の順番も参考になります。
お供えは米・塩・水から
| 区分 | お供えするもの | 続けるコツ |
|---|---|---|
| 基本 | 米・塩・水 | 毎日が理想ですが、難しければ朝に水だけ替える、から始める人もいます |
| できれば | 酒 | お祭りの日や月の初めなどに |
| 並べ方 | 中央に米、次に酒、塩、水 | 器が3つなら中央に米、その両側に塩と水 |
| 両脇 | 榊 | 水替えのときに葉の傷みも見ます |
神社本庁の案内では、米・塩・水を基本として、可能であれば酒もお供えするとされています。並べ方は中央に米、次に酒、塩、水の順です。榊もお供えします。
神棚や宮形を買う前に確かめること
神棚は、壁に付ける棚板、置くタイプ、宮形の有無などで形がかなり違います。先にお札を祀る場所を決めてから選ぶと、サイズで迷いません。
| 購入を考えてもよい人 | 必要性が低い人 |
|---|---|
| お札を祀る場所がなく、本棚などに立てかけたままになっている | 家具の上を片づけて祀れる場所がある人 |
| 壁に付けられる棚や、置き型の宮形を探している | まずはお札立てだけで始めたい人 |
測るのは、置く場所の幅と奥行き、天井までの高さです。壁に付けるタイプは、壁の材質と、賃貸なら取り付けてよいかも確認してください。宮形の大きさは、手持ちのお札が入るかで決まります。
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よくある質問
神棚は北向きや西向きではいけませんか?
神社本庁は、お札の正面が南か東に向くようにするのが一般的だと案内しています。ただ同じ案内の中で、家族が毎日おまいりできる場所を第一に考えるのもよい、とも書かれています。間取りの都合で南も東も向けられないなら、明るく清潔で、毎日手を合わせられる場所を優先して構いません。迷うときは、お札を受けた神社に相談すると安心です。
古いお札はどうすればいいですか?
受けた神社の古神札納所に納め、お焚き上げしてもらうのが基本です。神社本庁によると、多くの神社では大晦日から1月15日ごろまでにお焚き上げが行われます。遠くて行けない場合は、近くの神社に相談してください。家庭ごみに出す前に、まず神社に聞いてみるのがおすすめです。
神棚がなくても、お札を祀っていいのですか?
はい。神社本庁は、特別に神棚を設けられない場合は、まずはお札をお祀りするだけでもよい、と案内しています。棚板一枚や、家具の上を片づけた一角でも始められます。宮形を買うかどうかは、そのあとで考えれば十分です。
今日は、お札を祀る場所を一つ決めるだけ
- 家族が集まる部屋を一つ選ぶ:毎日目に入るところ
- その部屋で、目線より高い場所を探す:棚がなければ家具の上でも
- 方位アプリで向きを見る:南か東に向けられるか
向きと高さがそろわなくても、神社本庁の案内は「毎日おまいりできる場所を第一に」という考え方も示しています。
宮形を買うのは、場所が決まってからで間に合います。家の方角そのものが気になる人は、鬼門の考え方もあわせてどうぞ。
この記事の根拠と参考文献
| 内容 | 位置づけ | 考え方 |
|---|---|---|
| お札の正面を南か東に/目線より高く/清浄な場所 | 神社本庁の案内 | 神社本庁「神棚」に「一般的」として記載があります |
| 神棚がなければお札を祀るだけでもよい | 神社本庁の案内 | 同上 |
| 三社造り・一社造りのお札の並べ方/年末に新しくする/古いお札は受けた神社へ | 神社本庁の案内 | 神社本庁「お神札のまつり方」によります |
| お供えは米・塩・水が基本、中央に米 | 神社本庁の案内 | 神社本庁「神棚」によります |
| 天井に「雲」の紙を貼る/トイレと接する壁を避ける | 慣習 | 神社本庁の案内には記載がありません。広く言われている話として紹介しました |
| ケース別の対処・確かめること | 編集部の提案 | 神社本庁の考え方をもとに、住まいの条件ごとに整理しました |
参考:神社本庁「神棚」(jinjahoncho.or.jp)/神社本庁「お神札のまつり方」(jinjahoncho.or.jp)。いずれも2026年9月24日に確認しました。地域や神社によって習わしが異なることがあります。迷ったときは、お札を受けた神社にお尋ねください。


